【短距離】スプリンターが上半身を鍛えるべき2つの理由【陸上競技】
こんばんは、KYです。
今回は、短距離選手が上半身を鍛えるべき理由についてお話します。
結論から言うと、大きく次の2つの理由が挙げられます。
- より強いキック動作を行うために必要
- 地面からの反発を最大限に活かすために必要
これらについて、 以下で詳しく見ていきます。
スプリンターにとっての上半身トレーニングの意味
腕振りの役割
私たちは走るときに必ず前に振り出した脚と反対側の腕を振り出しますよね?
これは、片方の脚が振り出されるときに発生する体が回転しようとする力を、反対の回転方向に腕を振ることによって、相殺(打ち消す)するための動作です。
真っすぐにバランスよく走るためには、この回転しようとする力は邪魔ですよね。
腕振りは、効率よく力を前方向に発揮するために重要な役割を果たしています。
下半身の筋肉量は、体全体の70%に及ぶとされています。
下半身はそれだけ質量(筋肉量)が大きいため、必然的に、振り出したときの回転力も大きくなります。
この大きな回転力に対抗するために、上半身の強化が必要となってきます。
また、トレーニングによって、上半身の質量が上がること自体が、上半身を振られにくくし、その結果としてより強い下半身のキック動作を生み出すのに貢献します。
体幹も大事
大事なのは腕振りだけではありません。
腹筋や背筋、いわゆる「体幹」と呼ばれる部位の強化も、速く走るうえでは欠かせません。
私たちの体、とりわけ背骨は「S字」の形をしており、人体に加わる衝撃をうまく逃がすための構造になっています。
しかし一方で、地面からの力を効率よく全身に伝えるためには、接地のたびに緩衝していては、十分に前への推進力を得ることができません。
本来の体の仕組みと逆のことをしなければならないわけです。
そこで重要になってくるのが、腹筋や背筋等の「体幹」です。
それらを鍛えることで、地面からの衝撃に耐えることができるようになり、地面からもらう力を逃がさずに使うことができるようになります。
↓参考動画
陸上部の走りと他部活の走りの違い。反発のもらい方徹底分析!!
まとめ
スプリンターにとって、上半身がいかに重要か分かっていただけたでしょうか。
上半身を鍛えることで、下半身の振り出しによる力と、地面からもらう力を最大限に活かすことができるようになります。
スプリンターの皆さんは、上半身もしっかりと鍛えるようにしましょう。
では、また次回。